平泉で気仙産金群を観光資源にするワークショップに参加
昨日はインターン生2人と玉乃湯広報スタッフと4人で平泉町役場に訪問し、「気仙産金群ワークショップ」に参加してきました。
黄金文化平泉を支えた金の産出地は当然観光資源になりますし、もちろん歴史的遺産なのですが、今まで過去の人たちがこれに焦点を当てて来なかったせいか、アピールもしてきていないし、整備もされてきていないのが良く理解できたワークショップでした。
岩手県北部の人たちでさえも気仙地域にこのような観光資源があることすら知らないという驚愕の事実。
なので、みんなで盛り上げていきましょうという会でした。
先ず、我々は気仙産金群で一番最大の産金地である玉山金山の中腹に位置する玉乃湯で、金山の鉱脈から湧き出る鉱泉を使った温浴施設であることはアピールすべき点であると理解できた。金山そのもののご利益があるわけなので。実際入浴して体が良くなったと言う人の数が多いのもアピールポイントだと思います。
このワークショップでは、気仙産金群を観光資源としてアピールすることを基本骨子として、日本遺産に登録を試みるという方向で進んでいるようです。
岩手の観光資源としては最高のものだと思います。
東大寺の大仏に使われた金を産出し、中尊寺金色堂の金を産出しました。それがのちにマルコポーロの東方見聞録に黄金の国ジパングとして紹介され、コロンブス西回り航路でアメリカ大陸を発見する一因になったとか。奥州藤原氏の栄華を支えたのもこの気仙産金群であり、伊達家の仙台藩を支えたのもこの気仙産金群があったからで。尚且つ、明治に入って高橋是清はこの金山群を抵当に入れて4億円(いまのお金で4兆円)を欧米から借り入れ、日露戦争の資金源にしている。ちなみにこの借金の返済は昭和61年に完済したというから、つい最近まで歴史の重みを証明してくれる地域なわけで。
ザ日本の歴史あるいは世界の歴史が埋まっている、気仙産金群。その中で最大の玉山金山が歴史的に脚光を浴びてもよいのだが、まぁ草ぼうぼうで荒れ放題。
水晶を見つけることができる山としてアピールはできそうだけど。
そういうことで、どうやって文化庁に認めてもらうか、今の観光資源として体感型ツァーができるかなどをこのワークショップで協議しあって案を出しました。
2班に分かれて案を組んだのですが、インターン生たちの活躍もあり、どちらの班も玉山金山の水晶探索と金脈から湧き出る鉱泉のお風呂を楽しむツアーがメインになっていました。
また、広報のスタッフからも説明をしてもらいました。
玉乃湯は気仙産金群の重要な観光スポット、お立ち寄り場所になり得ます。 宿泊施設でもあるので、一番の拠点にできるはずで。
今回は陸前高田市役所からも岩手県庁からも職員の方々が参加されていましたので、協力体制を構築して何とか広く日本の方々、世界の方々に知ってもらえるよう、今から草ぼうぼうの日本遺産登録への道を整備していきたいと思います。 我々も重要な位置づけであると認識し、責任感を持って取り組んでいきたいと思います。