カカオブローマのチョコレートは何が違うのか?チョコレート製造工程を追って解説します。

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カカオブローマのチョコレートは他のチョコレートと何が違うの? 一言では言い表せないので、ここにまとめます。

1.先ずカカオ豆がオーガニックです!

オーガニックのカカオ豆は日本では流通していないので、オーガニックカカオ豆から作っているチョコレートで有店舗型は弊社のみです。なので、体に安心です。 もちろん、無添加なのでカカオの栄養成分が添加物などに邪魔されず体にダイレクトに行き渡ります。 抗酸化力の高いカカオポリフェノールや、血管のストレッチ効果のあるテオブロミンや、マグネシウムや鉄分も豊富なので、地球上のスーパーフードでもとてもハイレベルな食べ物です。 中米の原産地では昔万能薬として使用されていました。 体に良いチョコレートと自慢して言えるチョコレートです。

2.カカオブローマのチョコレートは薬剤師さんが作っています!

弊社はそもそも被災地支援の薬局運営からスタートしている会社です。 薬剤師さんが体の事を考えて、美味しく健康になるためにどうすれば良いかを考えてできたビーントゥーバーチョコレートです(「ビーントゥーバー」というのは豆から作っているチョコレートのことを表します)。 

3.オーガニックカカオがゆえに、カカオ豆の選別に手間がかかります。

オーガニックなので、農薬を使用しておらず、カカオ豆の出来栄えに差が生じています。 カカオ豆をAランク、Bランク、Cランクに分ける必要があり、Cランクは不使用となります。 この豆の選別は手作業になり、膨大な時間と手間がかかります。

4. カカオ豆のロースト作業

選別した豆をローストします。 ここでコーヒーの焙煎が重要なように、カカオ豆の風味が決まります。

5. 皮むき機で実だけ取り出します

ローストしたカカオ豆を皮むき機にいれ、カカオ豆の皮と実を分離させます。 通常のチョコレートメーカー、あるいはビーントゥーバーチョコレートもこの作業を幾度か繰り返しますが、機械化されている工房では、実際の実が3分の1程度無駄になってしまいます。 でも弊社カカオブローマのカカオ豆はオーガニックカカオなので、既に仕入れ時で通常のカカオの〇倍の原価コストがかかっているので、3分の1も無駄にすることはできません! オーガニックカカオ自体がとっても希少なので。 なので弊社では機械にかけるのは1回のみです。

6.なので、このカカオ豆の実(カカオニブ)を1度機械にかけたものに皮が張り付いていないかなどをチェックする「ニブチェック」の作業を手作業で行い、綺麗なカカオニブのみを取り出します!これはマジで気が遠くなる作業です!

この作業をすることによって、希少なオーガニックカカオの原料ロスを出すことなく、チョコレートを作ることができています。 先ほどの豆の分別やニブチェックの作業に障害を持った方々が参加してくださっています。 ここに弊社の大きな目的の一つがチョコレート作りに組み入れられています。

ニブチェック済みのカカオニブです。 本当に手間暇かけた代物です。 このまま食べられます。 うちのカカオソフトにかけたり、カカオニブスコーンとかカカオニブチョコレートなどの商品にも使用されています。

7.この貴重なカカオニブをミキサーにかけま~っす。

カカオニブは油分がたっぷりなので、ミキサーにかけると液状になっていきます。



こんな感じで。

そしてこう。 おおっ!そろそろチョコレートっぽいですね~。

8.リファイナーにいれて黒糖と混ぜます!

通常どのチョコレートもこの工程で砂糖を使います。 ご存知の通り、お砂糖は血糖値を急激に上昇させ、健康を悪化させます。 でも、お菓子作りには溶けやすくとても便利ですし、何よりコストが安価に済みます。 でも、カカオブローマはお客様のより良い健康のためのチョコレートを作りたいので、黒糖を使います。 低農薬製法で作ったサトウキビを昔ながらの7つ窯製法で黒糖を作る日本唯一の沖縄の西平黒糖さんの黒糖のみを使用しています。

通常の黒糖よりも水分が多く、とっても旨味とコクのある美味しい黒糖です。 ところが、粘度も高いためお菓子作りには正直不向きではあります。 機械への負荷も高く、製造するためには、手作業で黒糖を小分けに投入しなければならず、これもまた手間暇がかかる大きな理由です。 何より、この黒糖は通常の砂糖に比べて○○倍も原価コストも高く、とっても高品質な黒糖となっています。 そのため、ミネラル分も多く、砂糖にはない鉄分やナトリウムなどが含まれていて、何よりGI値が低く、血糖値を上げない糖分になります。 カカオブローマのチョコレートはカカオも黒糖も体に良いものを使っているため、世界最高水準の栄養価の高いチョコレートになっています。

9.リファイナーを72時間かけて黒糖と混ぜて均一にしたあと、取り出して熟成させます。

寝かせる期間はおよそ2か月間。 熟成が進むことによって、コクと旨味が増し、酸味が和らぎます。

10.チョコレートの良しあしを決めるテンパリング

カカオの油と黒糖の融点が異なることから、温度を上げ下げして、同じ物に融合させ結晶化させるプロセス。 化学ですね。 これで口当たりや風味が決まってきます。 やはり普通のチョコレートとは異なり、黒糖とカカオ豆の相性は難しく、気温が少し違うだけでも固まり方に違いが出てきます。 0.5度、1度の気温の変化に応じてどうすれば安定した商品を作ることができるのか、失敗を幾度となく繰り返し、ようやく上手に安定したチョコレートを提供できるノウハウを積むことができました。 黒糖を主体にしたチョコレートを作るのが難しいのはここにも出てきます。 そうです。 カカオブローマは奇跡のチョコレートを作っています。

11.成型作業に入ります。

テンパリングしたチョコレートを型に流し込みます。 こちらも手作業で気泡が含まれないように手で揺らして流し込みしながら成型します。

何度も何度も揺らして、綺麗なチョコレートを作ります。 これ機械あるみたいなんですが、わからないので手作業でやってます。 フランスにあるみたいなので、コロナが収束すれば見に行きたいと思っています。

12.チョコレートの出来上がり!

13. ブロッキングの工程

ここで、チョコレートをラッピングして、約2か月間また寝かせます。 チョコレートの味の安定を図ります。 

カカオブローマのチョコレートは無添加で添加物や化学物質が一切入っていないので、実はこのブロッキングの工程でさらに熟成が進みます。 カカオの風味が豊かになり、尚且つ旨味とコクが増して、美味しいチョコレートが出来上がります。

14.パッケージング

カカオブローマのパッケージングは非常にユニークです。 しっかりと密封及び再密封ができるようになっていて、パッケージシールのポケットにカードが挟まっていて、商品の概要説明が記載されています。 よく考えて作っています。 

15.まとめ

カカオブローマのチョコレートは基本、健康を中心に考え、原材料にこだわり、生産者の所得向上を考えたフェアトレードをベースにしています。 そして、さらに障害者雇用の促進をも目的にしていますので、通常の利益ベースを鑑みたチョコレートとは異なる作り方をしています。 オーガニックカカオを使用し、体の事を考えて黒糖を使用し、コストよりも健康、フェアトレード、そして障害者雇用拡大を目的にしているため、コスト計算では取り扱わない原料を使い、そしてとても気の遠くなる膨大な手作業の積み重ねで、奇跡のチョコレートを一枚一枚丁寧に作り上げています。 菓子製造業界では原価率42%を超えたら、それは事業としてやらない方が良いというギリギリの限界数値ですが、この原価率をカカオブローマのチョコレートは軽く超えています(笑)。 本来は他社のビーントゥーバーチョコレートの価格と競争する価格で提供することができないのですが、無名な医療畑の会社が作るチョコレートなので、あえて他社と同じ価格帯で勝負しています。 経営的には首が絞まりますが、この中に沢山の幸せを産み出し、笑顔を産み出しています。 この価値観を21世紀のビジネスモデルにできればいいなと思い挑戦しているチョコレートです。

買ってくださった方、原材料の生産者、チョコレートを作っているスタッフや障害者、そしてそれを提供する我々、そしてここから波及する社会全体の笑顔の数を我々の儲けにしていきたいと思います。

きれいごとですが、これが東日本大震災から10年経って、行きついた僕たちの結論です。 

21世紀のビジネスモデルの笑いと笑顔と健康を儲けていく企業としてこれから驀進していきたいと思います!

Cacao broma(カカオブローマ)をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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